次の日、私とお母さんは忙しいお父さんの為にガトーショコラを作っていた。
「よ~しできた♪」
お母さんは、子どもっぽくはしゃいでいた。
「凄く美味しそうだね、お母さん!」
「そうね♪」
ガトーショコラの匂いは、部屋中にひろがっていた。
お母さんは、鼻歌を歌いながらガトーショコラを可愛いハートの柄の袋に詰め、ラッピングしている。
私も…、晴輝に作ってしまった。
それと、親友の美果と昨日のお詫びに健汰にも。
私は、お母さんの真似をしながら3つラッピングした。
明日、頑張って晴輝に渡そう。
晴輝がどんな顔して食べてくれるのかとか考えちゃう。
喜んでくれるかな。

