少し歩くと、駅前の可愛いお店が並ぶところに着いた。
「ありがとねっ!じゃあ、私はここのお店で買うから」
「俺もついてく」
健汰はニッと笑った。
「え?健汰も買いたいの…。なかったの?!」
「あは、バレちゃったね笑ないよっ」
やっぱり…そうだとおもった。
いっつもこうなんだもん。
「全く、健汰って優しすぎるよ?」
ほんと優しすぎて困る。
また、雨がさっきより強くなって風も吹いている。
「雪が傘持ってなかったのが悪いんだよ。明日の朝まで雨降るらしいから送ってくよ」
「ありがと…」
私は、健汰の優しさに甘えた。

