雪side
「美果ー?晴輝たち、打ち上げ行っちゃったけどどーする?」
「あ、ごめん。このあと買いもの行かなきゃ」
「そっか!わかったっ」
美果とわかれて、暇だったから駅前の可愛いお店が並ぶところに向かうことにした。
私は歩きながら考えていた。
今日、晴輝に綺麗になったねって言われてすごくドキドキした。
ううん、その前から。
晴輝と2人でお弁当食べてるときから、すごくドキドキしてたんだ。
それと最近、晴輝をみると胸が締め付けられることが多かった。
私…晴輝が好きなんだ。
いや…気付いてても、気付かないふりをしてただけかもしれない。
この関係を崩したくなかったから。
少し歩くと、雷の音が聞こえてきた。
「やっばぁ。雨降ってくるかな…?」
空は黒くなり、いかにも雨が降るだろうというくらい風が吹き出した。
「早く駅まで向かわなきゃ」
私は足早に向かった。
でも、駅前に着く前に雨が降ってきてしまった。
弱い雨から、一気に強い雨に変わってしまった。
私はバックから、タオルをとりだそうとバックをあさってると、急に身体が雨に濡れなくなった。

