『針鼠』
貴方の願いは
いつか来る死の間際に
絶望を抱かないこと
その失敗を恐れてか
利益のみを受け入れて
排他的に振る舞って
日の光さえ厭うように
小さな世界だけを見て生きていた
頬を捕らえて覗き込んだなら
まるで害なんて無いような
優しい瞳が其処に在るのに
誰よりも臆病で
傷付くことに不慣れなまま
薄闇を背負って震える背中は
私の好きな獣に似ている
貴方の願いは
いつか来る死の間際に
絶望を抱かないこと
その失敗を恐れてか
利益のみを受け入れて
排他的に振る舞って
日の光さえ厭うように
小さな世界だけを見て生きていた
頬を捕らえて覗き込んだなら
まるで害なんて無いような
優しい瞳が其処に在るのに
誰よりも臆病で
傷付くことに不慣れなまま
薄闇を背負って震える背中は
私の好きな獣に似ている