火曜日、愛望は朝練

今日もいつもと同じように
起きて
支度をして
家を出て

今一人で学校に向かっている

だけどいつもと違うことが1つ
このドキドキだ。
何故か学校に行くだけなのにドキドキしている。

そんな気持ちでいるとすぐに学校に着いてしまった。

下駄箱に靴を置き、上履きに履き替えて
階段を昇る。

クラスに入り自分の席に座った。
そして、そわそわしている気持ちをおさえるために本を読み始めた。

しかし全然おさまんない。
むしろ時間がたつにつれて、どんどん緊張してきた。

そして、8時5分羽瀬谷くんがクラスに入ってきた。

私はとっさに本で自分の顔を隠した。

すると彼は
おはようと爽やかな笑顔で言ってきた。

私はお、おはようと
あまりうまく言えなかった。

彼は首を傾げた
そして、
「なーんの本を読んでるの?みーさちゃん?」

下の名前で呼ばれた。
拓真以来だった。
嬉しかったけど。切なくなった。