「じゃ、そういうことだから!」



そう言って去って行くあいつ。



は…う、わき?



んだよ、それ…



誰と、だよ?



そんな言葉は、俺の中だけで閉じ込める。



素直になんて言えるわけねーだろ…



と思って壁に寄りかかる。



「はあー…」



さっきのあいつの姿を思い出す。



「マジ、なんなんだよ…」



今まではオシャレとかなんもしてなかったあいつなのに…



いきなりメイクはするし、髪は巻いてるし、スカート短けーし…