暇、ですな。 と、思ってその辺の机に座って待ってる。 空いている窓から涼し気な風が吹いて、私の制服がなびく。 「悪い。遅かったか?」 あ、琉斗。 「まあ、ちょーっとだけね!」 と言って机から降りる。 「そうか……今、何時?」 ん?唐突だね、 えっとー…… 「16時、45分だよ!」 琉斗を見ると、なにか意を決したような顔をしている。