う、ああ〜!ダメだ私!思考がネガティブになってる! ああ、もう! 「いいから、ほらっ!」 ネガティブ思考を振り払うように琉斗の手を掴んで、グイグイ引っ張ってく。 「え、琉斗様⁉︎」 周りの女の子が慌てても今の私には構う余裕なんてない。 ただ、どうやって琉斗に思いを伝えようか…… 私の頭はそれでいっぱい。 琉斗の事をグイグイ引っ張っていくと、人通りが少ない廊下まで来たみたいだ。 「お前っ、どこ行くつもりなんだよ……!」 と言われたと同時に手を振りほどかれる。