「恋をしたら、少しぐらいわがままになっちゃうの!そんぐらいちょっと言葉で伝えれば済む話でしょーが!」
「そんな唯が嫌なら、とっくに王子だって別れてるわよ?唯も少し、素直になりなさい。」
2人ともなんだかんだ言って私の事にいつも一生懸命になってくれる。
「ほら、王子が好きって自分の口で言ってみ?」
そんな2人の前だから、きっと大丈夫。
一つ呼吸をおいて、
よしっ!
「私は、琉斗が……好き、なんだ……!」
わっ……!
違う、全然。
前にふざけて言った時とは。
自分の口で、言葉にした途端、
すごい……!


