私は、右手の手首を引っ張られて、




「え、……ん」




唇になにか柔らかいものがあたった感覚がした。





それと同時に「いやーーーー!」というたくさんの叫び声。



あ、私知ってる。


強引で、自分勝手なのに、なぜか嫌いになんて、なれない。



この感覚を与えたられるのなんて、世界どこを探してもたった一人だけ。



「……琉、斗」



だって、私がキスしたのは琉斗だけだから……