だんだん涼太が近づいてくるのがわかる。 あ、やばい。 心臓がバクバクする。 息が止まりそうで、呼吸がうまくいかない。 涼太との距離、残り5センチ。 「……唯、」 涼太に名前を呼ばれて目を開けようとした、 本当に、その一瞬。