むしろ、 「ありがとうございました。」 俺が言うべきだ。この人には大切なことに気づかせてもらったから。 深く頭を下げる。 最初はこんな人好きになれそうになかったけど…… 今なら、少し…だけ好きになれそうかもしれねえ。 「じゃ、琉斗くん!青春エンジョイしてきな☆」 あ、 ……やっぱり無理かもしれねぇ。 はあ……でもまあ、さっきの話は真剣だったのには間違いないから。