はじめからね、

どうやら、美化委員会は結構仕事をするらしい

というより私が委員会を甘くみていた

「今日は各クラスで協力して、それぞれの教室を定期点検してほしいです」

でも、シュンくんと二人きりだから仕事も楽しい

「じゃあ、とりあえず汚れてそうな棚とか…あとどっか壊れてたら教えて」

「はーい。」

雑巾をかたく絞って、黒板のまわりや資料のある棚をしっかりと拭いた

が、さすがに本棚の上までは自分で拭けず

ふんぬ~、と一生懸命背伸びをしていると、背後からシュンくんが

「貸して。」

と雑巾を引き取り、軽々と掃除した

「赤羽くん…身長何センチ?」

羨ましく私が見上げると、

「何センチだと思う?」

と逆に返された

「私は155だよ。」

と得意げに答えると、シュンくんはププっ、と笑った