はじめからね、

ある日、ごく普通に授業を受け終えた帰りの下駄箱で

「赤羽くん。」

リコなりに勇気をだしてシュンに話しかけてみた

「どうした?」

「赤羽くんって、サッカー部なんだね。いつからやってるの?」

シュンに興味があると思わせたいような単純な質問だ

「多分、小2ぐらいからかな。」

「へえ、そっかぁ!長い間やってるんだね。」

「そうだね。」

…。

緊張していたこともあり、話がそれ以上発展しなかった

「じゃ、また明日。」

だが、最後シュンは少し笑顔を見せて部活に向かった

この会話で反省したこともあったが、シュンと初めて話せた嬉しさのほうが勝り、帰りはとても気分が良かった