「ご、ごめんね!」






あたしは図書室を飛び出した。







「優奈…文通の相手、晴輝だった……」







「えぇっ!そうなの?じゃあ両想いじゃん!」






なんで気付かなかったのかな。







図書室での晴輝に恋したのに、友達としての晴輝には恋をしていなかった。







文通だと素直に話せたからかもしれない。







あたし…







晴輝のことが好きだったんだ。







見知らぬ相手。






そんなのじゃなかった。







あたしの初恋は大切な1人の友達でした。