「好きですよ」


「そら、良かった。私、古物屋やってるんや。お詫びに1つ差し上げるから来てくれへんか?」


「そんな悪うないですか?」


「エエよ、ほらこっちや」


私は青年に連れられて歩き出す


「あんさん、名前は?」


「私は蓮華院 桐葉言います」


「桐葉はん……良い名前や」


私は笑顔を作りながらお礼を言う