私は頭をかきながら言う

目は苛立ちを訴えていた


「なんやの?ここん神はんは躾も出来んか?……そりゃないか。どうしたん?」


おーい、呉羽~

いるなら返事してぇーー

朧を止めて頂戴な


「ほなな、ほんと帰るわ。はよ来い言われてんやから」


私は朧の横を素通りする

肩を掴まれた

そりゃそうか