「お神酒!?狐にか!?」


「あの子は蓮華院神社に仕える霊獣ですよ。お神酒で十分」


あり得ないという顔をする2人

はぁ、仕方ない


「朧、こっちへ来なさい」


呼び掛けるとすくっと立ち上がってこちらへ来る朧

足元まで来たので抱き上げる


「……………こいつがか?」


「そうです。朧、喋っていいですよ」


『なんだ、振りはもういいのか?』


「うわっ、喋った……………!?」


「だから言ったじゃないですか、この子は霊獣だって」