急がないとッ!!


「桐葉?どうしたn」


「朧ッ!!私を乗せて走ってくれますかッ!!」


槙の声を遮って私は叫ぶ


『御意』


朧は虎サイズになった

あぁ、目の色と雌雄以外は私の妖狐姿にそっくり

すぐに私は跨がる

羽織りを落とさないように持ちながら

振り落とされないように朧にしがみついた


「槙ちゃん達は至急走って来て下さいッ!!私は先に行きますッ!!楪とお榛が危ないかもしれないッ!!」


「え!?」