呉羽は消える

よし、


「行くか………」


私は立ち上がった


『俺もついていくぞ』


「え、狐が喋った!?」


「この子も眷属!!」


驚く槙にすぐさま訂正を入れる


「……………いいんですか?朧。私はこの時代から過去に飛ぶんですよ」


『お前のそばにいることが俺の仕事だ』


「そう、なら来なさい。槙ちゃん、総司達を」


「分かった」


槙の背中を見送りながら

私は鳥居の方へ走った