「どうせなら刀も貸せよ」


「刀は駄目。私の愛刀なんだから」


刀は武士の魂です(2回目)


「まぁ、上出来でしょ。それでも」


私は笑う


「俺の分は?」


「ない」


「即答は止めたれ」


榛輝がため息をする


「あ、朧。こっちです」


神苑を歩いてくる白い狐が見えた

なので呼び掛ける

朧は縁側を上がってきて私の膝の上で座る