「私がお前を呼び出したんは
お前が私に訊きたいことがあるはずやからや」




さすがばぁ様、敵わないな


「はい。ばぁ様に訊きたいことがあります」


ばぁ様は真っ直ぐ私を見てくる


「この神社に伝わる巫女姫について知っとることを教えてほしい」


「ええよ。何から話したろうか………」


ばぁ様は物語を聞かせるように話し出した


暫くして


「………ばぁ様の姉さんが巫女姫」


「そうやな」


呉羽に聞いていた通りだ