「何でここにきたのさ?」


槙が薄々勘づいているような顔をしながら言った


「戻れるかもしれない。あの時代に」


私の言葉に真剣な顔をする


「時空移動は私の力。ここで力を使えば戻れるかもしれない。

槙ちゃんは置いていこうと思ったけど言うこと聞かないでしょ?」


「よく分かってるじゃん」


槙は笑う

私は桜の樹を見上げながら首にかけた勾玉に触れる

勾玉が熱くなって呼応する

が、