「おい、桐葉っ。乗れ」


神社の入り口には楪がいた

原付に乗って

そういや、毎日送り迎えしてたっけ?

もう、本当に過保護っていうか、シスコンっていうか……

ウザい


「はいはい、分かった」


抵抗しないのが一番楽なことを思い出した


「あれは……?」


「乗り物です。馬のからくりとでも思ってください」


小声で聞く総司に答える


「あれ、その猫どうすんの?」