「………そ……う、……だ。俺だ。桐葉、……………大丈夫か?」


彼は悲痛な顔のまま、桐葉さんに話しかける

口調が全然違う……………多分、楪―ユズリハという人の口調だ


「楪?楪なの……………?」


「あぁ、楪だ。そばにいる、桐葉のそばに……………ほら、な?」


槙さんは大胆に桐葉さんを抱き締める


「楪……………」


「桐葉は悪くねぇーよ、もう気にすんな」


「……………うん」