「まさかッ!!」 僕は土方さんの部屋を駆け出た 目の前に広がるのは庭 嫌な予感が身体中を走る ちょっと目を離しただけだったのにっ!! 後ろから土方さんと一も出てくるのが見えたが気に止める余裕もない 案の定、目の前には踞る桐葉と心配そうに叫ぶ総司 そして、僕にとっては忌々しい紅い紅い葉をつけた樹が悠然と聳え立ち その葉を散らしていた 「目を離すんじゃなかったッ!!」 悲痛な顔をしつつ、僕は桐葉に駆け寄った