「ちょっと、槙ちゃん!!急いでッ!!」


私と槙は夜道を走っていた

気をつけていたはずなのに行くのを止めきることが出来なかった

今、私達は芹沢さんが向かった問屋に向かっていた


「やっぱり、止めきれないのかッ!!」


焦りつつ走る

まだ火の手は何処にも上がっていない

間に合え!!

間に合え!!

新選組の皆に仲間を消すような辛い思いはしてほしくない

芹沢さんの不器用バカがっ!