「うぅ、寒っ!!」 桐葉はぶるりと震えた あ、こうすれば…………… 「桐葉、狐の姿になってよ」 「なんでぇ~?」 首を少し傾げる桐葉はきょとんとしていて可愛い 「僕も寒いから。毛皮の方がどっちも温かいでしょ?」 「そだね」 即答すると同時に リンッと澄んだ鈴のような音がしたかと思うと 桐葉は銀色の毛並み、金目の大型狐になっていた