正直信じられなかった。
あたしにはたくさんの人が
奪われた過去があるから。
愛してくれていたのは、
姉弟と、夏だけだったから。


少し怖かった…
だけど、その人は、
「宗吾」
と言った。



あたしは唖然とした。
そうご…?
弟と同じ名前…。

それだけでドキドキしていた。