「…お姉ちゃん。」
朝美は夜、涼華の部屋に行った。

「…何?」

「久し振りだね。」

「あーうん。だね」

「お姉ちゃん。あたし、高校…」

すると、涼華は小さな声で言った。

「お姉ちゃんみたいにならないで。」

これも、涼華なりの愛情だった。

「…ごめんなさい。」

「朝美、あんたは、あたしに分までまともに生きなきゃ!」

そう言ってお姉ちゃんはどこかへ行ってしまった。

多分、夜の渋谷かな…