The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

テーブルの上に置き去りにされた署名入りの離婚届。




昨日までは隣で笑っていたはず。


それなのに目覚めたら、最低な置手紙と共に姿を消していた。




努力して彼の機嫌を伺って、どうにかこれまで繋ぎ止めてきたつもりだったのに……。




やっぱり、もうダメだったんだ。


どうにもできないこの現状を、きっと私は潔く受け入れるしかない。




目の前に突き付けられた厳しく悲しい現実。


どうしても私は、今目の当たりにしているこの1枚の紙を拒む事ができなかった。