The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

「……マジかよ!?」




俊哉は苦笑いを浮かべ、飲み干して空になったコロナの瓶をカウンターの奥に置いた。


するとすぐに、俊哉の前には再びお替りのコロナが運ばれてくる。




「あははっ……、冗談よ!

でも誕生日に1人は寂しいから、もし暇だったら付き合って!!」




きっと断わられるだろう。


そう思ったから冗談交じりに笑い飛ばしてはみたけれど、本心はきっとわずかに期待していたはず。




自分の誕生日くらいは1人ぼっちで居たくはない。


しかも世間はクリスマスモードで、幸せな恋人たちが街に溢れる日……。