The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

「私たちも、もう30歳かぁ……。

俊哉はもう、誕生日は過ぎたんだっけ?」




「8月で30になったよ。お前は?」




おしぼりで口元を拭く俊哉。


彼の頬は、コロナのアルコールのお陰で少し赤らんでいる。




「私はまだ、ギリギリ20代。

誕生日、来週なんだ!」




「へぇ~、いつ?」




「12月24日。

クリスマス・イブだよ!!」




「名前だけじゃなく、誕生日も覚えやすいな。」




「でしょ?プレゼント、期待してるから!」