The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

「そうか……。

あの小さかった妹たちは、今何歳になった?」




「妹は27歳で、旭川の飲食店で働いてる。

弟は25歳。

千歳で自衛官として働いてるよ!」




「えっ、あのチビで泣き虫だった瀬那が自衛官!?

そりゃすげぇ!

でも、それだけ年月が経ったって事だよなぁ……。」




久しぶりの再会だったはず。


大人になってから出逢って間もないのに、思い出を介してどんどん会話が弾んでいく。




俊哉と話すこの時間は、数ヶ月前の辛い出来事を少しだけ忘れさせてくれていた。