「まぁ、それ以前にオーナーのアヤが人懐っこい奴だからな!
それにあいつは有名人だから、アヤに憧れてスノーボードを始めた人も少なくないと思うよ?」
ぼんやりと過去を思い返す私を他所に、俊哉は自慢げに親友の話を私に語り続けている。
虚ろな目をした私にようやく気付いたのか、彼はコロナの瓶の上に乗った櫛切りのレモンを瓶の中に押し込み、私のジンジャーエールのボトルにそっと近付けた。
「再会の乾杯がまだだったな?」
それにあいつは有名人だから、アヤに憧れてスノーボードを始めた人も少なくないと思うよ?」
ぼんやりと過去を思い返す私を他所に、俊哉は自慢げに親友の話を私に語り続けている。
虚ろな目をした私にようやく気付いたのか、彼はコロナの瓶の上に乗った櫛切りのレモンを瓶の中に押し込み、私のジンジャーエールのボトルにそっと近付けた。
「再会の乾杯がまだだったな?」

