The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

愛情が冷めてしまえば、結婚指輪はただの枷にしかならない。


それは私も、身を持って理解している。




今の俊哉の言動は、きっと拓也が心に秘めていたものと同じ。




離婚する機会を伺いながら、しょっちゅう“仕事”と称して家を空けていた拓也。


私に対する愛情が冷めてからは、左手薬指に装着されたプラチナの輪はきっと厄介な事この上なかったのだろう。




彼にはあの家以外に帰る場所がない。


だから私は、例えそこに愛情がなくとも、彼の事をいつも笑顔で迎えてあげたいと思っていた。