The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

冬を迎えたこの時期は、この田舎の町が一番盛り上がる季節。


奥に置かれたスキー小包たちをちらりと見ながら、私は再び窓口へと戻って行った。




再び窓口業務に就く。


すると、入口の方から大きな荷物を抱えた男性が私のいる郵便窓口へと向かってくる姿が見えた。




「いらっしゃいませ。」




笑顔のまま男性から荷物を受け取り、メジャーを伸ばして荷物の採寸をする。


形や感触から察するに、恐らくこれはスノーボード用品だろう。




「こちらのお荷物は、スキー小包での引き受けでよろしいでしょうか?」




「あっ、はい。お願いします。」