The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

「おーい、高木さん……じゃない、北谷さん!

そこの荷物、裏に運んどいて!」




接客を終えたのを見計らい、保険課の中塚課長が背後から私を呼ぶ。




小太りだけど優しい笑顔。


その柔らかい表情に、いつも私は癒されていた。




「あっ、はぁい。わかりました!」




笑顔で返事をし、早速彼の元へと向かう。


自分の元へと近付いてくる私を見て、中塚課長はフフッと苦笑いを浮かべた。