「う~ん……。

上川、喜茂別、釧路、剣淵、木古内……。」




「それなら、喜茂別(きもべつ)が無難じゃない?

すぐ近くだし、中山峠から札幌方面に抜けられるから。」




私の提案を聞いて少し考えた後、3人はお互いの顔を見合わせながらこくりと頷いた。




「観光できるような所はないけど、まぁ、いいか。

とりあえず、まずは喜茂別に向かおう。」




アヤは時刻を確認し、10時半になったその時を見計らって車を出した。