The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

「師走だから郵便局の仕事は大変だろ?」




「そうですね~。

年賀状の販売にお歳暮の引き受け。

いつもよりお客さんの多い時期ですから。」




気付けばもう12月。


拓也と別れてそろそろ2ヶ月が経とうとしていた。




“お歳暮”と書かれたのしが付いた荷物を差し出した豊川のおじさん。


きっと中身は、彼が経営する旅館の名物・“雪濠うどん”だろう。




「おじさんの所も、お正月にかけては忙しいんじゃないんですか?」




小包の採寸をしながら、ニコニコ笑顔を浮かべる豊川のおじさんに話し掛ける。


しかし彼は頭を振り、残念そうにこう私に教えてくれた。