The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

「――――――……みません。

あの……、すみませんっ!!

小包、お願いしたいんですけど……。」




「あっ、はいっ!!

申し訳ありません……。」




気を抜くと仕事中も考えてしまっている。




拓也が私を残して消えた理由。


そして彼は、今どこで何をしているのかという事を……。




「東京都武蔵野市までですね?

明後日到着予定になりますが、時間帯の指定はございますでしょうか?」




どんなに落ち込んでいても、仕事中は笑顔で接客しなくてはならない。


職場が変われど、接客業とはそう言うものだと教えられてきた。