The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

「都那、なかなかあの家の庭に入れてくれなかったよな。

男の子はダメ!って言って。」




ビールを飲みながら、いつものように俊哉が思い出話を始める。




「そうだっけ?覚えてないな。」




私は恥ずかしくなり、視線をそらしながら彼の話をはぐらかした。




本当は覚えている。


小学校に上がる前の春休み、雪が解け始めたあの庭で、私は近所に住む女の子たちとままごとをしていたんだ。




野菜に見立てて蕗の薹をちぎっていた私。


その時俊哉は、庭の外から私たちの方をじっと見ていて……――――――