The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

大きく息を飲み込み、俊哉の表情に注目する。


俊哉は少し言葉を躊躇した後、真剣な顔付きでこう私に話した。




「お前が、あいつ……ミックの車に乗せられそうになってたのさ。」




「……私が!?」




「ああ……。

かなり酔っ払ってたみたいだし、やっぱ覚えてないか?」




記憶違いだろうか。


私が乗ったのは俊哉の車だったはず。




それにラブホテルを出た時も、私は俊哉の車に乗って家に帰ったはずだ。