The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

「俊哉、ごめん。

私、迷惑掛けてたんだね。

でも、事情が全くわからないんだ。

申し訳ないんだけど、詳しく説明してくれるかな……?」




本当に何も覚えていない。


私は目覚めた時の現状を“事実”と思い込み、これまでずっと俊哉の事を避けていた。


だけど、事実はそうじゃなくて……――――――




俊哉はやりにくそうに溜め息を吐いている。


チラチラと私の顔を見て言いにくそうにしながら、ようやく彼は私にあの夜の出来事を話してくれた。