The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

2人の表情はとても気まずそう。


状況が飲み込めずに首を傾げていると、アヤがゆっくりと私に近付きそっと耳打ちした。




「お前、あの男に強姦されかけたんだよ。」




「えぇ~っ!?嘘でしょ……?

全っ然覚えてない……。」




「……だろうな。

俺もすぐに気付けなくてさ。

俊哉が追い掛けてくれなかったら、きっと大変な事になってたよ。」




「……そんな……!!」




驚きの余り掌で口元を覆う。


俊哉の顔を見ると、彼はまだ気まずそうな表情を浮かべ、不安気に私の顔色を伺っていた。