The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

「誕生会の日、都那はかなり酔っ払ってただろ?

帰りの事、やっぱり覚えてなかったんだな。」




アヤにそう言われ、あの夜の事をもう一度よく思い出してみる。




確かにあのオーストラリア人は私の傍にいた。


彼が飲んでいたテーブルで一緒にカクテルを飲み、それから……――――――




―――酔っ払った私を俊哉の車に乗せてくれたのは、たしかさっきの彼だったはず。




「あの人でしょ?

帰りに車まで付いてきてくれて、私を俊哉の車に乗せてくれたのは。」




私がそう言うと、俊哉とアヤは驚きを露わにして顔を見合わせた。