The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

「どうした……?」




異変に気付いたアヤが厨房から顔を出し、私と俊哉の顔を交互に見つめる。




「あいつだよ。」




俊哉はさっきまで私の隣にいたオーストラリア人の方を指差した。




「ミックか……。

あいつ、また都那に近付いたのか?」




「えっ、また……って、どういう事!?」

全然身に覚えがないんだけど……。」




何の事だかわからない。


だけどなんとなく察しているのは、泥酔して俊哉ホテルへ行ったあの夜、私とあのオーストラリア人との間に何かがあったようだ。