「都那……?

もしかして、昨夜の事、何も覚えてないの……?」




俊哉は苦笑いを浮かべている。


私は彼の問いに小さく頷いた。




謝って済む問題じゃない。


だけど、どうしてこうなってしまったのかという事を全く覚えていなくて……。




「ごめん……。」




自然と謝罪の言葉が口から零れ出る。




どうしてこうなったのかはわからない。


だけど、この現状の原因が、全て自分にあるような気がしてならなかった。