もう嫌だ
なんて手首を切った

ポタポタ落ちる鮮明な血
真っ赤な血が
〈私は生きている〉
と分からせる

生と死をさまよい
生と死に迷う

私はいつも暗闇の中

きっと私は出られずに
暗闇の迷路に迷うだろう

手探りで探しても
掴み取れるのは暗闇の色

泣きたくても泣かない
“泣けない”

枯れた涙
動かない口

私は無になった

ただそれだけなのに

なんだろう

〈悲しい〉と思う

数々の言葉の刃-ヤイバ-が
私の心に突き刺さる

泣きたい
泣けない
苦しい
つらい


また手首を切って
また“生”を実感する



消えたい私