「ちょこちゃんって、普段そういうかっこうなんだ!なんか、予想通り!」




待ち合わせ場所で、竹内さんと会うなりそんなことを言われた。
それは、嫌味とも悪気とも取れない、本当に普通の感想のような口調。
そんな私の格好というのは、白いワンピース。襟のついたブラウス調のワンピースに、ブラウンのショルダーバックで、白いレースのソックス。
予想通りというのは、私の優等生キャラ(別にキャラではないのだけど)の通りだということだろう。

別に、だからこういう服装なわけではなくて、私には竹内さんのような服は着こなせはしないし、着ようとは思わないだけだ。




竹内さんは、胸元の大きく開いたカットソーに、ホットパンツ。
とても露出の高い服装に、目のやり場に困る。
その上、どうやって歩くんだというような、高いヒール。
元々スタイルがいい彼女は、どこかのモデルさんのよう。




「た、竹内さんも…。似合ってます」

「…あははは!!ありがと―!」




なんなんだ、その笑いは。
でも、バカにされている感じはしないから不思議だ。

顔はばっちりメイクで、つけまつげもばっちりで。
髪も染めた長い髪をふんわりカールさせている。
高校生とは思えない、大人っぽさを感じる。


なんて、今時は普通なのかもしれない。



って…、私はいったい何歳なのよ。



とにかく、この人と並んで歩くと、私が浮くことこの上ないのは確かだ。